JPG と PNG はウェブで最もよく使われる 2 大画像フォーマットですが、得意な仕事はまったく違います。選択を誤ると、巨大ファイルでページが重くなったり、せっかくのロゴがにじんでしまったり。本記事では、それぞれの仕組み・強み・「どんなときにどちらを選ぶか」をまとめて整理します。
30 秒でわかる結論
- JPG を使うとき:写真、風景のスクリーンショット、わずかな画質劣化が肉眼でわからない画像。
- PNG を使うとき:ロゴ、アイコン、UI スクリーンショット、エッジが鋭いイラスト、透過が必要な画像。
一行で覚えるなら:JPG = 写真、PNG = グラフィック。
JPG とは?
JPG(.jpeg 表記もあり)は Joint Photographic Experts Group が 1992 年に策定したフォーマットです。非可逆圧縮を採用し、人の目にほとんど見えない情報——細かな色の変化や高周波のディテール——を意図的に捨てます。
引き換えにファイルサイズは劇的に小さくなります。4000×3000 の写真は生データで 30 MB 超になりますが、JPG にすれば 2〜4 MB に収まり、それでも見分けはほとんどつきません。
PNG とは?
PNG(Portable Network Graphics)は 1996 年、古い GIF を置き換える無料・オープンな代替として登場しました。可逆圧縮なので、すべてのピクセルが完全に保持されます。同じ PNG を 10 回保存し直してもピクセル単位で同じ。JPG は保存のたびに少しずつ画質が落ちます。
PNG はアルファチャンネル(透過)にも対応します。ブランドのロゴが PNG で配布されるのはこのためで、どんな背景の上に置いても白い四角が出ません。
JPG vs PNG:項目別の比較
- 圧縮方式:JPG は非可逆、PNG は可逆。
- 得意分野:JPG は写真とグラデーション、PNG はグラフィックと UI スクリーンショット。
- 透過:PNG は対応、JPG は非対応。
- ファイルサイズ:同じ写真なら JPG は PNG の 1/5〜1/10。
- 再保存:PNG は何度保存しても劣化なし。JPG は保存のたびに少しずつ劣化。
- 色深度:JPG は 24bit(約 1670 万色)。PNG は 8bit / 24bit / 48bit に対応。
- アニメーション:どちらも非対応。動く画像は GIF / APNG / WebP を使用。
- ブラウザ対応:両方ともすべてのブラウザで完全対応。
実例で見るファイルサイズの差
正しいフォーマットを選ぶだけでページの軽さが大きく変わります。実測した例:
- 1920×1080 の風景写真:PNG 3.4 MB → JPG(品質 85)340 KB。10 倍小さくても見た目は同じ。
- 透過背景の 512×512 ロゴ:PNG 28 KB。JPG にすると白背景が強制され、それでも 54 KB。
- 文字とフラットな色面が中心の UI スクリーンショット:PNG 92 KB → JPG(品質 90)180 KB。文字のフチに目に見えるノイズが出ます。PNG の勝ち。
原則はシンプル。連続階調(写真・グラデーション)は JPG が有利。フラット色+鋭いエッジ(ロゴ・アイコン・スクリーンショット・イラスト)は PNG が小さく、しかもくっきり。
JPG が苦手な場面
JPG の非可逆圧縮では「圧縮アーティファクト」が発生します。8×8 のブロックノイズや、エッジ周りのにじみです。よくある失敗パターン:
- アプリやウェブのスクリーンショットを JPG で保存。文字・アイコンがぼやける。
- 同じ JPG を繰り返し保存(世代劣化)。
- 品質を下げすぎる。70 を切ると空などの平坦部にブロックがはっきり出ます。
当てはまるなら PNG に切り替えましょう。
PNG が苦手な場面
PNG はグラフィックには最適ですが、写真には不向きです。可逆圧縮は人の目の弱点を利用できないため、1200 万画素の写真は PNG だと簡単に 20〜40 MB になります。1 枚でページ全体より重くなり、Core Web Vitals のスコアを大きく落とします。
判断フロー
迷ったら順番に 3 つの質問でチェックします。
- 透過は必要? はい → PNG。終了。
- 写真や連続階調のグラデーション? はい → JPG。
- ロゴ・アイコン・スクリーンショット・鋭いエッジのイラスト? はい → PNG。
ほぼすべての実務ケースはこの 3 分岐に収まります。
WebP や AVIF は?
2026 年現在、WebP や AVIF は JPG・PNG のどちらよりも小さく、しかも透過とアニメーションに対応します。利用者の 97% 以上が現代ブラウザを使う今、本番のウェブサイトでは「WebP を配信し、JPG/PNG をフォールバック」がベストプラクティスです。
とはいえ、メール送付・デザインの受け渡し・最大の互換性が必要な場面では、JPG と PNG が依然として正解です。
JPG と PNG の変換方法
24Picture のブラウザ完結ツールを使えば数秒で変換できます。ファイルは PC から外に出ません。
- JPG → PNG コンバーター ―― 画質を保ったまま透過対応に。
- PNG → WebP コンバーター ―― ウェブ用にさらに軽量化。
- 画像圧縮ツール ―― JPG / PNG / WebP を一括で軽く。アップロード不要。
Pro Tip:JPG は不必要に再保存しないこと。保存のたびに劣化します。編集中は PNG(またはデザインツールのネイティブ形式)で扱い、最後に一度だけ JPG にエクスポートします。
まとめ
JPG と PNG はライバルではなく、役割分担のパートナーです。JPG は写真、PNG はグラフィック。場面に合わせて選べば、ページは速く、ロゴは鋭く、写真は小さくても美しく仕上がります。
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